ちゅだ日記

日常の気づきや写真、本や映画の感想など。ホッとひと息ついて前向きになれるような、落ち着くような場所でありたいです。

一番星が見えたら

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久しぶり。

 

ようやく出したい!と言ってくれたような、言葉と思いを書いておこう。久しぶりのちゅだ日記。

 

オンライン飲み会をしてたとき「一体感は好きだけど、一人も好きで何か相反するんだよね」という話になった。

でも、私は「一体感」と「一人が好き」ということが相反しているようには思わなかった。なぜか。何でだろう。

ふと、学生の頃を思い出した。音楽フェス会場でかき氷を売る1日限りのアルバイト。仲のいい友達と何人かでライブを聴きながら、涼しいテントの下で冷たいかき氷を売る。お酒の入ったかき氷がバカ売れで、すごく楽しかったのを覚えている。

あっと言う間に入れ替わるアーティスト。サカナクションに、植村花菜、モンパチ、スカパラ、etc・・・。

モンパチの曲に密かに心を踊らせていたとき、会場を観たらお客さんがそれぞれのリズムで踊っていたり、揺れていたりして「一体感」を見た気がした。それが凄く心地よかった。それぞれでいいと思った。

 

スカパラの誰かが「一番星が出てきた!」と、夜空を指差した。みんなが夜空を見上げる。私も一番星を見ていたら、ワゴン車の上に乗っているお兄さんが目に止まった。

一番星を見上げているお客さんを撮影しているスタッフさんだ。暗くて顔は見えなかったけど、なんだか美しくて目が離せなくなった。一番星よりも素敵だった。あの瞬間にもう一度戻ってみたい。

私はお兄さんを、お兄さんは会場のみんなを、会場のみんなは一番星を見ている。

 

音楽を聴いていると「何でこんなに人の気持ちわかるんだろう」って思ったことがないだろうか。出来事や経験は違っても、思い出や気持ちのカタチ?は共有されたみたいな。上手く言えないけど、一体感てそこなんじゃないかと思う。

自分のなかにある何かと繋がったとき。他人ではなく、自分自身とそれぞれが繋がったとき。その何かを繋げる天才が音楽。みんなが持っている心の音。本音だろうか。似たような音を誰かも持っていたってわかったら、そりゃ幸せだよなって。一緒に聴こうよってなるよなと。

 

そんな感じ。トップの写真は見惚れたお兄さんだよ。