ちゅだ日記

日常の気づきや写真、本や映画の感想など。ホッとひと息ついて前向きになれるような、落ち着くような場所でありたいです。

雷様のすごい光

f:id:yurichuda:20190923001340j:image

「呑気と見える人々も、心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする」

 

ある芸能人が書いた本の中で引用されて出会った夏目漱石の言葉。私はその人が書く文章が好きで、ブログがきっかけで本を買った。本は今でも持っているけど、何度も読んだからボロボロになっている。

 

もうひとつ、その本の中でとても印象的なストーリーがある。それは、ドリフターズが圧倒的に強くて眩しい光を放っていたということ。

 

本の作者いわく、出会ってから一度も笑った顔を見たことがないある人が笑ってて、その先にあったのがドリフターズのお笑いだったからなのだとか。しかも、街灯パネルに映し出された映像だったから、その人だけじゃなくて、辺りにいる人たちがみんな声を出して笑ってたんだってさ。

 

そこにいる人たちみんなを立ち止まらせるだけじゃなく、むしろ声を出して笑わせてしまう、圧倒的に強い光。それがドリフターズと言っていた。

 

確かに圧倒的に眩しい光を放ってる人っている。昨日と今日にかけて行ってきた音楽フェスを通してもそう思った。誰かの一声でみんなが踊って、ジャンプして歌う。圧倒的に強くて優しい心の持ち主。

 

サンボマスターは「死ぬな」ということと「君の笑顔が見たい」と言っていて、ACIDMANはひたすら「愛」を、四星球は「笑い」を歌っていて、クロマニョンズはずっと「ありがとう」と言っていた。

 

たぶん、誰になんて言われようと関係ない信念がある人。そうゆう人が、強い光を放てるんだと思う。

 

そして、フェス最後のサプライズを飾った高木ブーさんは「全員集合!」と、「ババンババン」を、令和最初の雷様と言いながら、披露してくれた。

 

雷様には、どんな想いが込められているんだろうか。何十年も光を放ち続けた雷様を生で見て、そんなことを思った。