ちゅだ日記

日常の気づきや写真、本や映画の感想など。ホッとひと息ついて前向きになれるような、落ち着くような場所でありたいです。

届けられなかった想い。

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外に出せなかった想いはどこに行くのか。

 

恋愛はもちろん、例えば「実はアイドルが好きだった」とか"本当はこう思ってるけど、言うのは恥ずかしいし、否定される気がして言えなかった”という想いがある。

でも、「ちゃんと好きでいればよかったのに」。と、大好きだったモーニング娘。LOVEマシーンを聴きながら思った。

今日の『ちゅだ日記』はそんな少し切なさが混じった話。

 

渡せなかったバレンタインチョコ

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小学4年生の頃、当時の親友と好きな子が一緒だった。「バレンタインチョコ一緒に渡そうね♡」と言いながら迎えたバレンタイン前日。

勇気を振り絞って母に「バレンタインチョコ買って」とお願いをして、人生ではじめて男の子にあげるためのチョコを選んだ。一つひとつバラで選べるチョコで、ハート型や星の形をした、ブルーやピンクの銀紙に包まれたモノだった。

ピンクのハートだといかにもなので、ブルーのハートとピンクのスターのように”いかにも”を避けた記憶がある。

ちなみに、母は私が男の子にチョコをあげるという成長が嬉しかったようで「お父さんに言おう♪」って言ってた。(あぁ、ちょっとあの頃に戻りたくなってきた。)

 

そして次の日、いくつか選んだチョコを”いかにも”を避けたシンプルなパッケージに入れて、こっそり学校に持って行った。

 

ここで親友から当時の私にとっては衝撃のひと言を受ける。「やっぱりチョコ用意するのやめたの……」。

 

「なんで……(;´Д`)」。と思ったけど、「そっか、分かった!ひとりで渡す」と決めた。それから、心がドキドキと不安の間をうろついて、あっちに行ったりこっちに行ったりしていた。

 

結局、お昼休みになっても放課後が過ぎても渡せなかった。そんな自分に少し情けなさを感じながら、家でひと口だけ食べたチョコは全然おいしくなくて、本当にほろ苦かった。

あのとき渡せてたら、好きだった子も当時の親友も、お母さんも、お父さんもそして私も、いろんな人が喜んでただろうな。好きな人だけじゃなくて、いろんな人のとこに想いが届いたのかもしれない。なんて思う。

だって、誰かが何かを克服したり思いを伝えられたりして、嬉しいって感じるのって、その人だけじゃなくて周りの人も嬉しくなるものだ。

きっと届けられられなかった想いは、ずっとその人のなかにたまって行くのだと思う。だから、ちゃんと届けた方がいい。勇気がいるけど、傷つくこともあるけど。絶対届けた方がいい。

おわり

好きなことを好きということって、なんでこんなに難しいんだろう。そんな風に思うことがあります。その度に素直で明るい自分になれたらと思って。そんなときは、その人以外に喜んでくれる誰かを想像するといいかも。と日記を書きながら思いつきました。